タコランツァ

  

タコランツァへ。

君にこの言葉を直接伝えるのはなんだか照れくさいから、僕は手紙を書くことにしました。

真夏の陽ざしが眩しい8月。僕たちは初めて君に出会いました。

君はかなりのひとみしりで、僕たちにうまくあいさつができず、下を向いてばかりでしたね。

でも、ゆっくり話しをしてみると、君は結構辛口でびっくりしたこと今でも覚えています。

普段の君はというと、財布に優しい性格で、㌍控えめなキャラクター。混ぜるのに手間がかかるというわがままな一面はあるけれど、味はピカイチでしたね。

僕たちはいつものファストフード店で、君に託した夢や希望を語り合うことで、チームの結束は固まり、君への愛情へと変わっていくのでした。

10月24日ファミリーマートの店頭に並んだ日。

初めて会った時の恥かしがり屋な君はそこにはもういなく、凛々しい顔でお客さんの前に並んでいたのを見て僕たちは安心しました。

君には、たくさんの事を学びました。

人の温かさ、市場の厳しさ、そして友情。




そして今日お別れの日を迎えます。




さよなら、タコランツァ。